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鹿野山禅青少年研修所は、禅の精神と規律をとりいれた合宿研修施設です。指導理念として禅を採用しますが、特定の宗教、宗派に属するものではありません。一般の研修施設と異なり、経験ゆたかな禅僧の指導のもと坐禅を修し、禅の規則にのっとった生活と人間形成を研修の主眼としています。花の季節、新緑、積雪もあったり、四季折々、豊かな自然にめぐまれた環境にあります。
当研修所は以下のような場としてご利用いただけます。
宗教の枠組みを超え、禅修行の場として万人に門戸を開いています。
茶道、華道、書道、句会、絵画、音楽の集いに。剣道、合気道の活動に。
花や動物たちがいっぱいのマザー牧場に隣接し、楽しさあふれるお泊り保育に最適な施設。
キャンプファイヤー、自然、動物とのふれあい、鹿野山の麓で海水浴もできます。
日本の歴史と文化を、自ら体験して学ぶ。
夏休み、冬休みに自然に囲まれた静かな環境で、合宿をしての勉学特訓。
各種スポーツクラブ、ボーイスカウトなどの集いに様々な形でご活用いただけます。
個人でのご利用など、できるかぎりの対応はいたしますので、お問い合わせ下さい。
これまで歩んできた長い人生の中で、私は数えきれぬほど多くの人々と出会い、さまざまな仕事にもたずさわってきた。
新聞事業、東京タワー建設など、どれひとつとして容易な仕事ではなかったが、最後に取り組んだ人づくり(教育)ほど、難しい大事業はないと、ちかごろしみじみ想う。
規格に合わせて物をつくることも図面どおりに土を削り建物を建てることも、いとたやすいことだ。
しかし、人をつくり育てることの、如何に難しいことか。私の志した人つくりの理想郷実現もようやく前途に灯が見えてきた。
にも拘らず私はいまの世相を憂える。日本人は、真実の日本の心を見失ったのではないか。
文明史的な現代の危機を考えるときその焦点は、根元的に、“自己”が問われることであり、人種・国境を超えて人間が“自己”をみつめるときであるとしみじみ想うこのごろである。
私はこの研修所で、私の残された時間のすべてを青少年の心の鍛錬に傾注しようと思う。
そして全世界の若者たちをいっぱい集めて、禅の心を、そしてあしたのことを語り継いでいきたい。
願わくば、「一花開くところ諸象を新たに・・・」したいものである。